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「きらきらひかる」&「手紙」読み終える♪ [本♪]

江國さんの「きらきらひかる」と東野さんの「手紙」読み終えた!

両方を読み終えて、まず思ったのは、人ってどうしてこんなに愚かなのかなぁ・・って
それは、もちろん自分も含めて・・・
形とか、こうあるべき、とか・・そういうものに、どうしてこんなに縛られなきゃいけないんだろう。
もっともっと好きなように生きてもいいんじゃないのかなぁ・・って。
そんなことを強く思ったりして。

誰のものでもない・・自分の人生を、どうしてまわりの人や、そういうもののために
決めなくっちゃいけないんだろうか・・
もちろん、自分ひとりで生きているなんて思ってはいないけど・・
自分にとっての幸せが、人にとっての幸せであるとは限らないし、
また、人の幸せが、同じように自分にとって幸せとは限らない・・
そんなこと、頭でわかってはいても、実際はわかってないんだよなぁ
だから、みんな苦しむんだし、悩んだりするんだろうけど・・

まず「きらきらひかる」
ゲイの男性と、精神的に不安定な女性が、お互いを支えあい、そして結婚する。
もちろん、両方の親は、相手のそんな事情はまるで知らないので・・
子供は?などと、ふたりにはありえないことを当然のように聞いてきたりする。
なんていうか、男と女っていうのを超えた愛・・みたいなものが描かれているのである。
お互いが、お互いを思うあまりに空回りしてしまう
相手のことを思って発する言葉が、逆に相手を傷つけてしまうことがあったり
なんだか気持ちって難しいなぁ・・・。

音楽をしている仲間には、結構ゲイの人も多い。
特にアメリカにいたときは、一つのクラスの全員がゲイなんだ!と知らされて
もう、びーーーっくりしたこともある。
でも、彼らはとってもやさしい。人の痛みをわかっているのか・・
きっといっぱいいっぱい悩んだり、傷ついたりしてきたからなのかもしれない。
女だとか、男だとか、そういうのでなくって、人として、もっと愛し合えたら
いいのかもしれないなぁ・・
道徳的にどうなんだ!とか、親が哀しむだろう!とか
なんだか難しい問題がいろいろあるだろうけど・・・。

なんとなく、人と違うってことが、どれだけこの世の中では生きにくいのか・・
そんなことを考えさせられた本でした。

そして次は、東野さんの「手紙」
これは、読み応えがあった!ものすごーーーくいろんなこと考えさせられた。
私はやっぱりひとつの方向からしか、物をみていないんだってことを
痛感させられてしまったのでした。
犯罪を弟のことを思ってつい犯してしまった兄と、その弟の物語。
罪を憎んで人を憎まず・・なんてことは、やっぱりこの日本ではありえないわけで・・
弟は、どこへ行っても犯罪者の弟というレッテルをはられてしまう。
罪を犯したのは兄であって、弟は関係ないじゃないか!と、思ったりもするが
それが、途中に驚く、もう頭をガーンと殴られてしまったような・・
そんな気持ちになる言葉がでてくる。
そうか・・そういう考え方もあるのか・・そして、それが本当なのかもしれないって

最後のシーンは、思わず涙が出てしまった。
そのラストへ向っての数十ページは、もう一気に読んでしまって・・
読み終わってから、うーーん・・とうなってしまったりして・・・
やっぱり東野さんってすごいなぁ・・・

なんだか、稚拙な文章で感想を書くのが恥かしいのだけど・・
思ったこと、書いてみました!
さて、次は、野中柊さんだわ。


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通りすがり人

またまたびっくり~~~。
最近両方の本を読みました。
東野さんの本ははまって10冊以上読みました。
今は 灰谷健次郎さんと 今江祥智さんを読んでいます。
二人とも児童物を書いている人で ほんわかやさしい本です。
本当にお邪魔しました。
by 通りすがり人 (2005-11-24 22:36) 

ikura

通りすがり人さん
ほんとですか?すごい偶然!
私も東野さんの本は大好きです。
特にこの「手紙」はずっしりと心に響きました。
灰谷さんは読んだことあるのですが、今江さんはまだありません。
今度ぜひ読んでみたいです!
by ikura (2005-11-25 23:38) 

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